ジュマ・ネット
ジュマ・ネット チッタゴン丘陵問題とは ジュマ・ネットの活動 会員になってください
Q&A  よくある質問!
チッタゴン丘陵問題とは
歴史年表
  (1)紛争以前(〜1973)
  (2)紛争後から和平協定
  (1973〜2003)
Chittagong丘陵県
   和平協定
ロンガドゥ被害者
   インタビュー
ロガン被害者インタビュー
CHT関する参考書籍
   リスト&リンク

ジュマ・ネットへ よくある質問
Q ジュマ・ネットの「ジュマ」ってどういう意味ですか?
A 支援先のバングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯には13の先住民族が住んでいます。
彼らの総称を「ジュマ」と呼びます。現地の言葉で「焼畑をする人」という意味です。

Q ジュマ・ネットはバングラデシュの貧しい先住民族を支援しているのですか?
A ジュマ・ネットは貧しい人の生活向上や経済的な支援をするのではなく、そこで続いている民族紛争をできるだけ早く止めさせ、平和な社会環境をつくることを目的に活動しています。もちろん暴力被害にあった人の復興支援もしています。

Q どうして紛争がおこったのですか?
A ここはもともと13あるモンゴロイド系の先住民族が長い間住んでいた場所でした。
彼らの多くは仏教徒、キリスト教徒、自然崇拝者で、それぞれの民族が独自の文化をもって暮らしてきました。しかしアーリア系イスラム教徒で、人口の9割近くを占める平野部のベンガル人やバングラデシュ政府が、人口増加にともない彼らの土地を無理やり奪いベンガル人に勝手に与えたり、それに反対する人々を拷問をしたり、政府軍を駐屯させ、ひどいときは殺戮する政策をとり続けたのです。そのため、先住民族は武力に訴えるようになりました。

Q 今は平和なんですか?
A 紛争は1973年頃から始まりました。長い紛争の後1992年に停戦状態に入り、1997年にはジュマの武装勢力であるシャンティ・バヒニ(平和部隊)とバングラデシュ政府の間で和平協定が結ばれました。シャンティ・バヒニはこの和平協定のもと武器を返還し、紛争は終わりました。しかし、バングラデシュ政府は和平協定で約束した軍の撤退や新しい自治をほとんど実現せず、約束を反故にし続けました。平野部から大量に入植させられたベンガル人や軍によるハラスメントやストレスも日常的に続いていて時にはそれが襲撃事件という形になることもあり民族的な緊張関係がいまだに続いています。

Q バングラデシュ政府はなぜ和平協定を守らないんですか?
A 和平協定を結んだときアワミ連盟という政党が与党でした。野党のバングラデシュ国民党はこの和平協定を「国を売る協定だ」と大反対したのです。その後バングラデシュ国民党が政権を執ることになり、和平協定が暗礁に乗り上げてしましました。しかしアワミ連盟になると和平協定の内容が実施されるという保証はありません。これまでチッタゴン丘陵でいろいろな利益を独占してきた軍、政治家、ベンガル人入植者にとって、和平協定を実施することは自分の利益を失うことになるため、関係者が本気で実施しようとしないのです。

Q 現地の紛争に関与するのは内政干渉ではないですか?

A 冷戦が終結するまでは、国連や外国政府は国家間の紛争に関して議論をすることが多かったのですが、国内の紛争は内政不干渉の原則もあり十分な議論がされてきませんでした。しかし、冷戦後は国内の民族紛争が顕在化し、各地で多数の犠牲者を出すようになり、国連も武力をつかって介入する事例が出てきました。こういった紛争をどうやって止めさせるか、紛争が再発しないためにどう予防するかが重要な課題となっているのです。チッタゴン丘陵の問題もそういった事例に当てはまると考えていいのではないでしょうか。さらに、ILO(国際労働機関)では先住民族を守るための条約をつくっており、バングラデシュはそれを批准しています。これまでバングラデシュ政府の行ってきたことは、あきらかにこの条約に違反します。


Q ジュマ・ネットは紛争をどう解決しようと思っているのですか?
A このままの状況を放置すると、チッタゴン丘陵内のベンガル人がどんどん増え続け、圧倒的な数の力によって彼らの都合のいい政治状況になり、先住民族の人権は無視され、自分たちの言葉や文化を守り続けることができなくなります。できるだけ先住民族の立場に立った問題解決を支援していこうと思います。しかし、問題解決の主体はバングラデシュ政府と先住民族です。双方が理想的な解決ができるよう、日本人としてできることを支援していこうと思います。方法としてはいろいろ考えられますが、(1)日本の中に問題の理解者を増やす、(2)国際的な支援運動で国際世論を高める、(3)日本政府に関心を持ってもらい積極的な働きかけをしてもらう、(4)平和ミッションを現地に送るなどです。
日本はバングラデシュに対する最大の援助国で、バングラデシュ政府に対する影響力は非常に大きいのです。

Q 国際機関はこの紛争をどう考えているのでしょうか?
A アムネスティ・インターナショナルなど多数の国際人権NGOが以前からこの問題を調査し、訴えてきています。また国連の人権委員会、援助機関もこの問題を頻繁に取り上げます。

Q ジュマ・ネットはどうやって運営されているのですか?
A 問題に関心のある有志のボランティアが運営しています。また活動資金は、一般市民の寄付、会費、民間の助成金、事業収入が主です。日本政府に意見を述べていくためにも、ODAの資金は活用していません。

Q 具体的に何をすればいいのでしょうか。
A まず事実を知ることから始めませんか。ジュマ・ネットでいろいろなイベントや勉強会を実施したり、現地から関係者を招いたセミナーなどを開催しますので、積極的に参加してください。現地で人権侵害や襲撃事件が発生した場合には、救援活動をしたりバングラデシュ政府に抗議行動を起こすことがあるかもしれません。その場合は救援活動の寄付や、一緒に反対の声をあげるなど、協力をお願いします。
また、運営に関わってもらえるボランティアも募集しています。